2009年3月21日星期六

天声人语(2)

2009年3月21日(土)付

 かつて小紙に連載されていた大岡信さんの「折々のうた」にこんな諺(ことわざ)を教わった。〈銀をたくさん持っている者は仕合(しあわ)せだろう。麦をたくさん持っている者は嬉(うれ)しいだろう。だが、何も持っていない者は眠れるだろう〉。古代メソポタミアの言葉という▼現在ならイラクのあたりになる。その古い文明の地で戦争が始まって、きのうで6年になった。米軍は早々とフセイン政権を倒したが、あとは泥沼となって市民の犠牲は増えた。持てる者も幸せでなく、持たざる者も安眠できない。苦難の歳月が続いてきた▼大義名分だった大量破壊兵器はどこにもなかった。「テロとの戦い」を掲げながら、世界を一層きな臭くした戦争でもある。「愚挙」という評価を覆すのは難しかろう▼6年前、開戦に反対する国際社会の象徴だったのが仏のドビルパン外相(当時)だ。先ごろの小紙との会見で、「人生と歴史の中ではノーと言える時がなくてはならない。あの時はその使命を担っていた」と回想していた。反対に、いち早くイエスと支持したのが日本だった▼5年前にイラクを取材したことを思い出す。電気工事の男性が「日本に感謝している」と言っていた。かつて日本の現地企業で働いていた。その経歴で腕を信用され、混乱の中でも仕事に困ることがないのだという▼同様の人は少なくあるまい。対米協力より何より、この感謝こそ日本の勲章と思われる。誰も安眠できなかった治安はやっと安定しつつあるそうだ。「失われた6年」の後をどう手伝うか、「日本流」を探りたい。

译文
2009年3月21日(星期六)刊
本专栏曾连载过的大冈信先生的《应时歌》中曾有这样一句据说传自古代美索不达米亚地区的民谚“财主大概会幸福、地主大概很开心,但穷人却能得安眠”。

所谓古美索不达米亚地区就位于今天的伊拉克境内。就在这个四大古文明发源地之一的地区所进行的战争距今已整整走过了六个年头。美军虽然战争伊始便倾覆了萨达姆政权,然而至今却仍深陷泥沼、徒增市民的牺牲而已。这正可谓“财主也不幸、穷人亦不得安眠”啊。就这样苦难的日夜还在不尽地持续着。

所谓“大义名分”的“大规模杀伤武器”并不存在。这徒是一场一边高举“反恐战争”大旗一边进一步把世界卷进硝烟的无益战争。而美国大概也再难以洗清这场战争“蠢行”——这来自全世界的责难罢。

6年前,作为反对美伊之战国际象征的德维尔潘原法国外长前不久在接受本刊采访时曾回忆说:“在人生和历史的行程里有我们必须高喊‘NO!’的一刻,而这时我们承担着上天赋予的这一使命”。相反,战争伊始便对美国谄媚地高喊“Yes!”表示支持这场战争的正是日本。

这让我想起了5年前在伊拉克现场采访时的一个经历:一位从事电工的男士对我说:“我很感谢日本。”据说由于他曾在日本驻伊企业工作过,正因为这一经历使得人们相信他的技术能力,而在当时混乱当中免于失业的苦恼。

大概有过同样经历的还大有人在罢。比起胁从美国参战,我觉得正是这份发自肺腑的谢意才正是奖励给日本的一枚勋章。治安局势正渐渐从从任何人都不得安眠的战栗中缓缓恢复,在这“迷失的六年”之后我们将如何施与援助,我觉得应该仔细探求出一条“日本式”的道路。

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